Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
松田 晶平; 横山 啓一; 矢板 毅; 小林 徹; 金田 結依; Simonnet, M.; 関口 哲弘; 本田 充紀; 下条 晃司郎; 土井 玲祐; et al.
Science Advances (Internet), 8(20), p.eabn1991_1 - eabn1991_11, 2022/05
被引用回数:6 パーセンタイル:55.31(Multidisciplinary Sciences)fブロック元素は化学的性質が類似している。一方、それらの電子スペクトルではf電子準位間の光学遷移が明瞭に異なる。このf-f遷移波長での共鳴励起によって元素の酸化状態を制御することができれば、化学的な分離が難しいfブロック元素の精密分離技術が生まれる可能性がある。これまでに3つのランタノイド元素で共鳴多光子還元が観測されているが、アクチノイドでの共鳴多光子反応は報告例はなかった。本研究では硝酸水溶液においてアクチノイドの一つである三価アメリシウムの共鳴多光子電荷移動による光酸化を観測した。また、硝酸錯体が一次過程に寄与することが示唆された。
黒崎 譲; 高柳 敏幸
Journal of Chemical Physics, 119(15), p.7838 - 7856, 2003/10
被引用回数:26 パーセンタイル:63.62(Chemistry, Physical)BrH系の三つの最低二重項状態(1A', 2A', 1A") についての断熱ポテンシャルエネルギー面を、Breit-Pauliハミルトニアンに基づくスピン-軌道相互作用による補正を加えてMRCI/aug-cc-pVTZ法により計算し、得られた断熱エネルギーを解析的な多体関数にフィットした。基底状態のポテンシャル面上での水素引抜き及び水素交換の反応障壁は、MRCI+Q/aug-cc-pVTZレベルでそれぞれ1.28 and 11.71 kcal molと計算された。ポテンシャル面のフィットの精度は0.1 kcal mol以内であった。フィットした基底状態のポテンシャル面を用いて、水素引抜き及び水素交換並びに同位体置換した反応の反応速度定数を、変分的遷移状態理論に基づくICVT/LAG法により計算した。その結果、水素引抜きについては実験との一致はおおむね良好であったが、水素交換については計算値は実験値を大幅に下回った。この不一致は、実験データの不足が主な原因と考えられる。
Safronova, U. I.*; 左高 正雄; Albritton, J. R.*; Johnson, W. R.*; Safronova, M. S.*
Atomic Data and Nuclear Data Tables, 84(1), p.1 - 83, 2003/05
被引用回数:40 パーセンタイル:87.12(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)原子番号Z=15から100までのアルミニウム様イオン(電子数13個のイオン)の等電子系列すべてに関するeven-parityのとodd-parityの間の電気双極子(E1)遷移について遷移確率,振動子強度,寿命,線強度を計算しテーブルと図に表した。計算はのDirac-Fockポテンシャルから始め中間結合ポテンシャルを求めるために1次の相対論的多体摂動理論(MBPT)を用いた。遷移マトリックス要素を求めるために2次のMBPTを用いた。原子番号Zに対する遷移確率の傾向を示すためにZの関数として3220個の遷移の内220の遷移確率を図に表した。
中村 秀夫; 安濃田 良成; 久木田 豊
ANS Proc. 1991 National Heat Transfer Conf., Vol. 5, p.269 - 276, 1991/00
ROSA-IV/TPTF装置を用いて、内径180mmまでの大きさの水平管で、圧力3~12MPaでの蒸気/水二相流実験を実施してきた。これまでの実験から、分離流(層状、波状)との間歇流(スラグ、プラグ)間の流動様式遷移条件は、圧力、配管内径などに依存することがわかっている。特に8.9MPaより高い圧力では、スラグ流は観察されていない。ここでは、流動様式遷移条件の配管内径依存性及び、流体密度信号の統計的解析に基づく確率密度関数及びモーメントと流動様式との相関関係について調べた。その結果、流動様式遷移条件の配管内径依存性は、無次元見掛け液流速で良く表現されること、更に、流体密度の統計的解析は、流動様式の判別に有効であることがわかった。
笠野 裕修*; 増山 博行*; 下司 和男; 長谷川 勝彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 56(2), p.831 - 832, 1987/02
被引用回数:22 パーセンタイル:97.7(Physics, Multidisciplinary)RbCoX(X:Cl,Br)の変調構造をX線回折によって調べた。その結果、この結晶の中間相が不整合構造を示すこと、強誘電相がC-軸方向に3倍周期の超構造を示すことが明らかになった。不整合相における変調波数の温度変化を同様の相転移を示すことが知られているRbZuX結晶の場合と比較して議論した。
下司 和男
Ferroelectrics, 66, p.269 - 286, 1986/00
テトラメチルアンモニウム・テトラハロゲン金属化合物、{N(CH)}XY(X:Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn;Y:Cl,Br)は、不整合変調波数のロック・インによって種々の整合構造が安定となる。圧力-温度の二次元空間内での相安定性を調べることにより、これらの化合物にみられるさまざまなロック・イン転移を統一的に記述することができることを示した。また、-ZnCl,-CoCl化合物に対する重水素化効果と圧力効果の相関性、-XBr化合物の特異な圧力効果について、主に著者らが行ってきた実験結果の解説を行った。
下司 和男
Ferroelectrics, 64, p.97 - 106, 1985/00
RbZnCl,RbZnBr,KZnClは、KSeOと同様に、基準相不整合相強誘電相の相転移をすることが知られている。これらの物質の相転移の機構を明らかにするため、相転移に対する静水圧の効果を~0.8GPaまでの圧力範囲にわたって調べた。基準-不整合転移温度は、RbZnCl,RbZnBr,KZnClではいずれも圧力とともに増大する。これはKSeOの場合、圧力とともに減少するのと対照的であるが、KSeOの転移が変位型であるのに対し、他の化合物の転移が秩序-無秩序型であることを反映しているものと思われる。キューリー温度はいずれも圧力とともに減少する。RbZnClおよびRbZnBrでは、高次の整合相に対応するとみられる高圧誘起相が新たに見出された。
幡野 純*; 久米 信幸*; 久保田 賢司*; 塚本 桓世*; 二馬 秀夫*; 下司 和男
Japanese Journal of Applied Physics, 24(SUPPL.24-2), p.844 - 846, 1985/00
SC(NH)およびSC(ND)結晶に、0.1~10kVmsの間の種々の印加速度で電場を加え、誘電履歴曲線を観測した。この結果から、電場-温度平面内での相図を得た。SC(NH),SC(ND)の不整合相は、共に約2MVmの印加電場で消失する。また、強誘電相-不整合相の転移点は電場の印加速度によって大きく変わり、格子欠陥によるdiscommensurationのピン止め効果がはたらいているものと考えられる。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 53(12), p.4271 - 4278, 1984/00
被引用回数:31 パーセンタイル:85.45(Physics, Multidisciplinary)中性子散乱によって、KZnClのノーマル・インコメンシュレート相転移を調べた。KSeOの場合と異り、ノーマル相でソフト・フォノンは検出されなかった。(h,o,l0.3)に散漫散乱が見出され、その強度は温度が転移点に近づくに従って、Curie-Weiss適に増大する。この結果は、KZnClの相転移が、秩序-無秩序的であることを示している。
長谷部 勝彦*; 増山 博行*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(5), p.1863 - 1865, 1984/00
被引用回数:5 パーセンタイル:52.62(Physics, Multidisciplinary)重水素化化合物{N(CD)}CoClの逐次相転移に伴う結晶構造の変化をX-線回折によって調べた。常圧で高温から低温へ向って、Pmcn,不整合,P2cn,P112/n,P12/c,P222の構造が順次安定化されることが明らかになった。軽水素塩{N(CD)}CoClの相転移とその圧力効果との関連を議論した。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(8), p.2532 - 2537, 1982/00
被引用回数:36 パーセンタイル:87.83(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}XCl(Xは2価金属イオン)の不整合構造及び、変調周期のロック・イン機構によって生ずる強誘電相又は強弾性相の安定化に関して、近年多くの研究が行われてきている。相転移に対する水素結合の役割を明らかにする目的で、重水素置換化合物{N(CD)}XCl(X:Zn,Co,Cu)の単結晶を育成し誘電測定によって相転移の様相を調べた。-ZnCl塩では、強誘電相の消失、-CoClでは低温側の不整合相の消失が重水素置換によってもたらされた。しかし、-CuCl塩の相転移に関しては、重水素置換による僅かな転移温度の変化のみが見出された。上の結果を靜水圧の効果と対比させて、転移の機構の議論を行った。
長谷部 勝彦*; 増山 博行*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(4), p.1045 - 1046, 1982/00
被引用回数:40 パーセンタイル:95.47(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}CuBrの不整合-整合転移による強誘電構造の安定化をX-線回折により調べた。-2C~-31Cの間で(h、k;l)に衛星反射が観測された。の値は約0.6である。-31C~-36Cの強誘電相では=1/2の超格子反射がみられる。b-軸方向の不整合変調とその整合化によるc-軸方向の自発分極の出現は、硫酸アンモニウム型結晶のうちで本物質で最初に見出されたものである。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 51(4), p.1047 - 1048, 1982/00
被引用回数:3 パーセンタイル:53.14(Physics, Multidisciplinary)重水素化チオ尿素SC(ND)の衛星反射(0.2)を、試料に電場を印加した場合と印加せぬ場合につき、中性子回折によって調べた。印加電場0の場合、199K附近にみられる弱い強誘電性を示すIII相の温度領域で、は連続的に温度変化をするのに対し、印加電場129kVmの場合、約2.6Kの温度範囲にわたっては、1/8の値にクランプされる。すでに報告した電場-温度相図と対照することにより、チオ尿素のIII相の強誘電性は不整合格子周期が8Coにロックインされる機構によって生ずることが明らかになった。
増山 博行*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 50(5), p.1415 - 1416, 1981/00
被引用回数:18 パーセンタイル:82.8(Physics, Multidisciplinary){N(CD)}ZnClの不整合-整合相転移をX線回折と誘電率の同時測定によって調べた。室温で不整合衛星反射が(h0l0.423)に見られる。8.8C以下で、反射は(h0l0.429)へ不連続的に変化する。1.8C以下で単斜晶整合相へ転移する。外力を加えることにより、C軸方向の格子周期が2倍になる応力誘起相が見出された。軽水素塩の場合と異なり、強誘電相は見出されない。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 48(5), p.1775 - 1776, 1980/00
被引用回数:64 パーセンタイル:95.36(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}CuClの斜方晶相,単斜晶相の間に不整合構造を示す中間相が20.5C~27Cの温度範囲に存在することを中性子回折によって明らかにした。不整合相に於て、衛星反射が(2,0,1-(1/3-))に認められ、パラメータ-の値は0.007で温度変化は著るしくない。20.5C~-11Cの間の単斜晶相では、衛星反射は整合位置(=0)に存在する。-11C以下で衛星反射は消失する。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 46(2), p.697 - 698, 1979/00
被引用回数:217RbZnCl,KZnClの(h,o,l(1/3-))にみられる衛星反射を中性子散乱によって調べた。不整比構造(0)を示す相が 30C~-81Cの温度範囲でRbZnClに、130C~280Cの温度範囲でKZnClにそれぞれ見出された。この結果これらの強誘電体でも、すでに報告されているKSeO,RbZnBrと同様に、不整比-整比相転移によって強誘電構造が誘起されることが明らかになった。パラメーター の温度変化を測定し、RbZnBrの結果と対照して議論した。
下司 和男; 小沢 国夫
Japanese Journal of Applied Physics, 16(8), p.1457 - 1458, 1977/08
被引用回数:4SnCl・2HOの-56Cにみられる対称不変相転移に対する静水圧の効果を測定した。誘電率のピークを示す温度は3.9deg Kbarの割合で圧力と共に増大する。ピークの半値巾は圧力と共に著るしく増加する。この結果は、圧力の印加によって相転位が、気-液型臨界点を越えて超臨界域へ移行すると仮定することによって説明できる。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 42(3), p.923 - 928, 1977/03
被引用回数:9硝酸銀グリシン(NHCHCOOH・AgNO)の強誘電性相転移に対する、重水素置換と静水圧の効果を測定した。重水素置換によって、キューリー点は-57.1Cから-42.7Cへと上昇する。また、キューリー点の圧力変化はTc=Tc+Kp+Pで表わされ、パラメーターTc、K、の値は、それぞれ軽水素塩に対して-57.1C、-17.1deg kbar、1.3 deg kbar,重水素塩に対して-42.7C、-20.2 deg kbar、1.7deg kbarと与えられた。重水素置換によるキューリー点の変化が比較的小さいにもかかわらず、キューリー点の圧力係数が、大きい頁の値をもつ点は、水素結合を含む他の強誘電体に比較してこの物質の特異な点である。
下司 和男; 小沢 国夫
Japanese Journal of Applied Physics, 12(7), p.1106 - 1107, 1973/07
被引用回数:1硝酸銀グリシンの強誘電性相転移に対する静水圧の効果を測定した。2kbarまでの圧力範囲でキューリー温度Tcは圧力Pの二次式 Tc=Tc+K(P+P)で表わされる変化をし、パラメーターとしてTc=-57.10.2C,K=-16.60.3Ckbar,=-0.0630.010kbarが得られた。硝酸銀グリシンはキューリー温度の圧力係数が負であること、圧力係数の絶対値が非常に大きいことで他の強誘電性グリシン化合物と異なっている。
下司 和男; 小沢 国夫
Japanese Journal of Applied Physics, 12(6), p.951 - 952, 1973/06
被引用回数:10硝酸グリシンの強誘電相転移に及ぼす静水圧の効果を誘電的方法によって測定した。常誘電キューリー温度Toは圧力pの増加と共に増大することが知られ、p=0におけるToの圧力係数は(dTo/dp)=4.050.02Cであった。キューリー温度の正の圧力係数はこの物質の強誘電性が分子双極子の秩序-無秩序転移によってもたらされることを示唆している。